私は「うつに絶対ならない」と思っていました。
小学生の時から大学まで運動クラブで身体を鍛え、人一倍努力し、精神も強いと自負していたからです(1)。
ところが、42歳を過ぎた頃から物忘れや仕事の要領が悪くなり、仕事でのミスが目立つようになりました。元々、競争の中で育ってきた私は、できない自分を許せませんでした。同じ頃、家に戻れば親の介護と、たまたま知り合った境界性パーソナリティー障害の人との付き合いで疲労困憊し、身体も気持ちも休まらなくなりました。自己否定する毎日でした。
・・・詳細を「うつからのリカバリー」に解説してあります。
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アドラー心理学を学ぶキッカケと現在
身の置き所がない苦しさから抜け出せない日々の中で、うつに関連した本、自己啓発に関する本やサイトを調べました。そこで岩井俊憲著の「心の雨の日の過ごし方」(PHP、2009年)に出会い、そこからアドラー心理学の学びが始まりました。
今では、アドラー心理学の実践的理論を学び、スキルを身につけています。
・・・そうは言うものの、すべての課題(ライフタスク)がスッキリ解決できているわけではありません。
ただ、死にたいくらい思い詰めている課題でも、視点が変わると案外「どうでもいいこともある」ということがわかってきました。いつも「~しなければならない」「~でないとダメだ」という考えにしか至らない自分に気がつきました。「なんのために~?」「その目的だけしかないのか?」「他のやり方はないのか?」と考えられるようになりました。そうすると「まぁ、いいか(先延ばし~)」「俺ってかなり変わってる?」と考えられるようになりました。関わる程度を状況に応じて調整することを覚えたのです。
体幹トレーニング(筋トレ)を始めた理由、そして今
ところで、拘りが強くて変わっている私は、何かをすると「そればっかり」の傾向でした。食べること、運動すること、勉強、などなど。良く言うと「そこまでやるか」というくらい、ものごとに一所懸命な性格です。
うつになる頃までの私は、かなりのメタボ体型でした。うつ症状が酷くなってきた49歳のとき、道路で転倒して左のアキレス腱を切りました。
6週間の入院治療、日曜以外の毎日約45分のリハビリの開始です。足以外はどこも悪くなかったので、動かないでいればますます肥満になることがわかっていました。それで、病院のリハビリ室で1時間の自主トレ(クランチ、レッグ・プレス、プッシュ・アップなどの基本種目)を開始しました。幸運にもその病院のリハ室にはマシンが整備されていたのです。
退院時には「7kgの減量、8cmのウェスト絞り込み」ができてました。退院の帰りがけに挨拶に行った看護士長さんから、
「1年経つと元の体重より太る人が多いんですよねぇ」
と言われました。この言葉で筋トレ開始のスイッチが「ON」になったのでした。
「うるせ~な。他人と一緒にするな! だったら、やってやろうじゃないか」
今は、最も体を絞った時より6kgほど増えましたが、筋肉量も2kg弱増えています。胸囲も9cm厚くなりました。体脂肪率23%➡14%になったとき、寒さに耐えられなくなって咽頭炎に罹り入院しました。「年相応の体脂肪率が大事」ということを実感しました。
・・・詳細を「カラダ改造スイッチON」のページに解説してあります。
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社会貢献に目を向け活動開始(平成29年11月)
アドラー心理学を学び、カウンセラーになったことは、大学での授業のほか、学生への対応、組織の仕事への取組みと人間関係の改善に大いに役立っています。
現在、リカバリーした自分が支援する側としてカウンセリング・マインドをもって授業、カウンセリング、運動の指導をしています。学生たちが持っている欲求、拘り、やり方を認めながら、不適切な行動をした時に、その人考え方の癖に気づいてもらえるような対応ができるようになったのです(1)。
毎年講師をしている教員免許状の更新講習では、教員として「指導しなければ~」「どうして~なの」という自分への縛りつけをはじめ、児童・生徒への責任と原因の追及(ダメ出し)の対応を見直すことを受講生の方に薦めています。相手を信頼、尊敬し「今、できていることに注目する」「相手に感謝する」という観点で相手と向き合うことを、再認識して頂いています。
また、専門である運動生理学のデータも活用し、メタボ体型からスリムになったノウハウを授業だけでなく、アドラー心理学の講習などの中でも紹介しています。
このような実績から、学生だけでなく、現役として働いている社会人、子育てに奮闘している親御さんにもアドラー心理学の実践スキルを伝えることで応援できるのではないかと考えました。
これらがA・ICUS(エー・イカス)を立ち上げるに至った経緯です。
この趣旨をご理解いただき、前向きにこのセミナーをご利用ください。皆さんが、活き活きになる応援をさせて頂きたいと思っています。